垣谷美雨「うちの子が結婚しないので」
9月の1冊。
垣谷美雨「うちの子が結婚しないので」。
書店で見つけて気になりつつ、
タイトルが重くて(笑)躊躇していましたが…
「いい感じで終わるはずだから大丈夫」という
情報をいただき…読んでみました♪
以下ネタバレ含みます!
28歳独身の娘、友美の将来を心配し
「親婚活」に臨む、千賀子(チカちゃん)・清彦(フクちゃん)夫妻。
そこで出会った親子たちは皆なかなか強烈で、
一家は腹を立てたり落ち込んだり…。
に、28歳で嫁き遅れを心配されているだと…?(苦笑)
「育てるのが大変だとか、お金がかかりすぎるだとか、それって独身女が自分に都合のいい情報ばかり集めてきてるだけじゃないの」
「いつかは結婚したいと悠長なことを言っている人間がいちばん心配なんだよ。生涯独身を通すとはっきり決めている女性は、ちゃんと将来の計画を立てているよ」
「その裏には、女として負けたっていう劣等感があるんじゃないかな。だって優越感があるなら、あんなに悪く言わないでしょ」
などなど、結構ぐさりとくるセリフも多々。
独身でも既婚でも、選んだ道を後悔せず
他人を妬まなきゃいい話なんだけれど、
皆が皆、そんな聖人君子ではないですよね。
わたしだって、そのうち既婚の友人を妬むかもしれない。
逆もしかり。「自由で(気楽で)いいわねえ」と妬まれる側にも
なるかもしれない。
……
最終的には、やはりいい感じで終わるのですが、
ただただハッピー…というのではなく秀逸なオチがあり、楽しかったです。
うまーーく困難をよけて、
世の中を渡っていける人って、いるんだよなあ(笑)。
ひとり暮らしの快楽は追及し続ける所存ですが、
「お見合い」や「婚活」には少し興味が出てしまった私でした。
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