細谷正充・編「あなたの不幸は蜜の味」
とんでもないタイトル(笑)。
「イヤミス傑作選」だそうです。
辻村深月「石蕗南地区の放火」
小池真理子「贅肉」
沼田まほかる「エトワール」
新津きよみ「実家」
乃南アサ「祝辞」
宮部みゆき「おたすけぶち」
お盆休みに夢中で読みました。
どれも「ひいいいい|д゚)」ってなるけれど、
うん、読み応え満点でした…。
私は「おたすけぶち」と「贅肉」が
とくに印象的でした。
「おたすけぶち」は「世にも奇妙な~」とかでありそうなホラーテイストという感じ。
怖いんだけれど、なんか好き…こういう村、実際にありそうと思ってしまう。
「贅肉」はTHE・イヤミス!という感じ。
以下ネタバレです。
完璧な姉・葉子にコンプレックスを抱いていた主人公・裕美。
挫折知らずだった葉子は、身内の死や失恋から立ち直れず、「食べることしか楽しみがない」とどんどん太っていくんです。
裕美はそんな姉に嫌悪感を抱きつつ、優越感も覚えつつ…みたいな。
なんていうか、そういう存在から解放されたところで
幸せにはならないんだな…というやるせなさがヤバかったです。
前後には爽やかめの本で気分転換(笑)。
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