宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」
遅ればせながら11月の1冊。
宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」
杉村三郎シリーズ好き!
以下微ネタバレ含みます。
舞台はおなじみ杉村探偵事務所。
「絶対零度」…娘と急に会わせてもらえなくなった母親が調査を依頼
「華燭」…結婚式に付き添いで参加したら、同会場で2組同時に結婚式がドタキャン⁈
「昨日がなければ明日もない」…問題児母娘が息子を守るために?調査を依頼
の3章が入っています。
このシリーズ、というか宮部さん作品に出てくる
「話の通じない女」が妙にリアルで怖いのは私だけではないハズ。
同じシリーズ「名もなき毒」の原田いずみがトップに君臨するかと思われますが(笑)
今作品の女性たちももなかなかです。
単純な「通じない」っぷりは「昨日が~」に出てくる母親がいちばん。
これは話していて疲れる…(苦笑)
でも、絶妙な通じなさというか、通じそうと思っちゃうからこそ悔しいのは「絶対零度」に出てくる依存女性です。彼女にいちばんイライラしてしまったし(諸悪の根源は旦那とその先輩なんだけど)、読後にいちばんズドーンときたのもこの話でした。
残念ながら、現実にも「話が通じない」人っているわけで。
そういう相手と関わると消耗しますよね。
杉村さんは職業柄無理だけど(笑)
私生活ではお互いのために距離をとりたいものです。
まあ、私だって相性の良くない誰かから見れば「話が通じない人」なのかもしれないけれど💦
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