日日是独身

30代ずぼら独女の、ゆるかったりしんどかったりする日常。

近藤史恵「私の本の空白は」

遅ればせながら3月の1冊。

近藤史恵「わたしの本の空白は」


近藤さん作品は読みやすくてどんどん進みます。
以下ネタバレ含む感想です。


目が覚めると病院のベッドにいた「わたし」。
どうしてそこにいるのか、それどころか名前も年齢も覚えていない。
名札を見て名前が「南」だということがわかり、
夫だという「シンヤ」も現れて色々話を聞くものの
いまいち自分のことだと思えず…


というお話。


義姉の「ユミ」さんが冷たいかと思いきや懐の深い、良いキャラクターでした。
弟たちがこんなだったらぶっきらぼうにもなりますわ。
シンヤがどうしてそこまで南に惚れたのかわからなかったけれど、
まあこのへんは理屈じゃないのでしょう。


スマホを見たくてもパスワードが思い出せない…という場面が
いちばん怖いと思ってしまいました。実際ありそう。
スマホって個人情報詰まってますもんね。
(記憶ない状態で検索履歴見て何この人ってなりそう。笑)
自分はもろもろ手帳に記録する癖があるので、自宅にさえ戻れれば何とかなるかも?
…とか色々妄想してしまいました。


年度終わり~年度始めは当然ながらバッタバタ。
気分転換の読書時間は確保していきたいなーと思います。