坂木司「ホテルジューシー」「シンデレラ・ティース」
9月の1冊…に代えて。
坂木司「ホテルジューシー」・「シンデレラ・ティース」。
ホテル~のほうを以前読んで、姉妹作あるんだ今度読もう~と思ったきり忘れていて💦
シンデレラ~のほうをやっと最近読めました(^^)/
以下微ネタバレ含みます。
大学2年生の浩美=「ヒロちゃん」、咲子=「サキちゃん」の2人は、卒業旅行の資金を貯めるべく、夏休みにアルバイトをすることに。
大家族の長女で、正義感の強いしっかり者ヒロちゃんは沖縄のリゾートホテルで。
おっとりお嬢さんタイプのサキちゃんは叔父が働く歯医者で。
大学生のバイトとか卒業旅行とか、懐かしいなあ、いいなあ…(´;ω;`)
この、タイプの違う2人が親友っていうのも微笑ましいですね。
もし自分が同年代だったら友だちになりたいのはヒロちゃん、現在バイトに来てもらうなら(笑)サキちゃんって感じでした。
どちらも、一見??な態度のお客さんに洗礼を受けつつ、それぞれの隠れた事情を職場の皆で謎解き・応援・解決していく形。
ただただハッピーエンドなわけじゃなく、「今は伝わらなかったけど、いつか気づいてくれると思うよ」的なエピソードもあり、良い。
坂木さんの小説に出てくる職場は、「和菓子のアン」シリーズといい「ホリデー」シリーズといい、なんでこんな良い人達の集まりなんだろう。
まあ、良い人と言っても各自問題はあるというか癖は強いから、結局は周りがどう受け取るか、そして仕事にその癖を活かせるか…ということなのでしょう(´・ω・`)
ホテル~ならパワフルなクメばあセンばあ、シンデレラ~なら職人気質の四谷さんが特にステキなキャラだなあと思いました。
ヒロちゃんもサキちゃんもひと夏のバイトを通して貴重な経験をし、おまけに淡い恋愛までしてしまって。
いいなあ、こんな爽やかで素敵な夏を過ごしてみたかったなあ(笑)。
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