近藤史恵「みかんとひよどり」
6月の1冊。
近藤史恵「みかんとひよどり」。
わーい、文庫になった♪
近藤さん作品は、爽やかだけど説教臭くなくて(←言い方…)好きです(*^^*)
以下ネタバレ含みます。
ジビエを振る舞うフレンチレストランで働く、雇われシェフの「潮田」さん。
山で遭難しかけたときに、猟師の「大高」さんに助けられたことから、ジビエを介して(?)交流が始まり…というお話。
「完全に生きる場所を切り分けることができず、駆除しなければならないのだとしたら、やはり食べることがいちばんの有効利用になるはずだ」
「何頭も殺した。何羽も殺した。(~中略~)俺には安全圏にいる資格なんかない」
うーん、考えさせられますなあ。
ジビエ料理って、身近にないし食べる機会もなかったから考えたことがなかったけれど…
スーパーでお金を出せば、牛豚鶏肉は簡単に買える。でも、その陰で食べられもせず「駆除」されていく命があるんだなあと…。
「可哀想!殺さないで」と言うのは簡単でも、「じゃあどうするの?」に答えるのは難しい。
「せめて無駄にせず食べる」は、筋が通っているんですよね。
少なくとも、代替方法もなくただ「可哀想」と言うよりは。
あと、「ジビエを食べると体調がよくなる」説について、
「普段食べない種類のものを食べて、普段とらない種類の栄養をとったら、そりゃあ体にいいだろう」みたいな会話があって…
ちょっと食べてみたくなり、楽天で検索しました(笑)。
イノシシとか鹿とか、結構あるんですね!
就職決まったら、お祝いにお取り寄せして食べてみようかしら( ..)φ
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