遅ればせながら、11月の１冊。

柚木麻子「奥様はクレイジーフルーツ」。

柚木さん作品は好きなのですが、
これは読むのに少し勇気が要りました(笑)。
タイトルといい、帯といい…

以下ネタバレ含みます。

結婚３年目の初美(30歳)。
※小柄で巨乳。

編集者の夫・啓介は優しくて夫婦仲は良好。
しかし、「いつか子供は欲しい」と言いながら
性に淡泊な旦那に、初美はそろそろ限界で…。

優しくて浮気もしないけれど性欲は薄い旦那って
え、めっちゃいいじゃん。何が不満やねん。
と思ってしまった私。(笑)

でも、私が第三者目線＆独身だから言えることなんだろうな。
当人同士にしたら、そんな単純な話じゃないのでしょう。

炬燵で義弟から迫られたと思ったら猫だったり、
同級生から誘われたと思ったら宗教まがいなセミナーの勧誘だったり…

と、初美の空回りっぷりがなんともクレイジー(笑)。
柚木さんマジックで、それもまたすごく可愛らしく思えてしまいますけどね。

最後はわかりやすいハッピーエンドとはいかないものの、
なんだかんだ素敵な夫婦だなあ、色んな夫婦の形があるんだなあ…
としみじみ思えました。