東野圭吾「クスノキの番人」
もう10月ですが9月の1冊。
東野圭吾「クスノキの番人」
ずっと気になっていましたが文庫化を待って購入(*^^)v
以下ネタバレ含みます。
まず、東野さん作品ですが殺人は起きません✋
元職場への腹いせで窃盗未遂→逮捕された玲斗。
初めて会う叔母から、釈放の代わりに「クスノキの番人」を命じられます。
そのクスノキでは、何やら「祈念」という儀式が行われており…というストーリー。
ここから超ネタバレなんですが、
誰かが新月の夜にクスノキに「念」を預ける
→その人の血縁者が満月の夜クスノキで「念」を受け取ることができる
…という仕組みらしく。
途中こんなセリフが出てきます。
「人間誰しも、いいことだけをして生きてきたわけじゃない。罪にはならなくても、道徳に反したり、人を傷つけたりしたことが多少はあるはずだ。~中略~そんなものを全部娘に知られるかもしれないと思ったら、急に怖くなってきたんだ」
この親父さんは結局預念を決心するんですが、
いやあそりゃ怖いよねと。
私だったら絶対嫌です。
「念」って要は自分の内面なわけで、
こんな妄想してたのねとか
あんな腹黒いこと考えてたのね
とか知られると思ったら恐怖ですよ(笑)
まあそこは一旦置いといて。
クスノキの謎や依頼者の事情などミステリー要素もありながら、
主人公・玲斗と叔母・千舟さんの関係が素敵で
すごく温かいお話でした。
続編もあるらしいので楽しみです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。