日日是独身

30代ずぼら独女の、ゆるかったりしんどかったりする日常。

書き下ろし短編集「おひとりさま日和」

2月の1冊。

書き下ろし短編集「おひとりさま日和」
タイトルからして惹かれます(・∀・)✨


6話ともおひとりさま女性が主人公。
以下ネタバレ含む感想です。


大崎梢「リクと暮らせば」
…レンタル番犬サービスって本当にあるのかなと調べちゃいました。
このお話におけるサービスは「レンタル」でも「犬をモノ扱いするなんて」という嫌な気持ちがしない、素敵なサービスだと思います。
番犬「リク」の描写が可愛らしすぎてシェパードの画像を検索。
仔犬時は天使で成犬時はイケメンとか何ですかこの犬🐕!


岸本葉子「幸せの黄色いペンダント」
…フィギュアスケート観戦しながら掲示板見ちゃうのわかる(笑)!
今でこそあんまり観なくなりましたが、バンクーバー~ソチの頃すごい熱く観てました。
採点に一喜一憂して、掲示板で共感できるコメント探して、友人と感想送り合ってました(笑)。
お守りペンダントはもう少し歳とったら普通に欲しい。


坂井希久子「永遠語り」
…山小屋での朝食や染め物作業の描写が素敵でうっとり。
自分は想像だけで充分だけど(笑)、この主人公の生き方をもったいないとか哀しいとか決めつけることはできないなあとひしひしと。
誰がなんと言おうと、彼女は叔父さんと暮らせて良かったのだと思う。


咲沢くれは「週末の夜に」
…おひとり映画館私も好きー!
動画サイトの一時停止や巻き戻し(って言わない?)が便利過ぎてついついおうち映画になりがちですが、空いている映画館でじっくり浸る贅沢もいいですよね。
すごく素敵だったセリフ。
「それはね、同じ映画を少し離れた席で観てたからですよ」
「それがきっと、ちょうどいい距離の取り方、なんですよ」


新津きよみ「サードライフ」
…おっとりぽわっとしたお母様にイラッとしちゃう(きつく当たっちゃう)娘さんの気持ちもちょっとわかってしまう。
でも、いざとなったら人間はたくましいんだな…お母様にも素敵な「サードライフ」が待っていそうな終わり方で良かった。


松村比呂美「最上階」
…ご近所づきあい最低限派な私はオーナーさんに共感なのですが…
たしかにこんな住人さんたちだったら、コミュニティがあっても楽しい&心強いのかもしれない。
住人さんたちの事情はそれぞれ大変なのですが、
投資で稼ぐ、マンション購入、家賃収入で暮らす…単身女性の夢がつまっていました(笑)



どの話も自分よりちょっと上の世代なのがなんかすごく励みになりました。
ひとりカフェしながら読んだら最高でした☕